Bedrock Chat
Bedrock Chat は、Amazon Bedrock を活用した多言語対応の生成 AI プラットフォームです。シンプルなチャット機能だけでなく、ナレッジベース (RAG) を活用したカスタムボット作成、ボットストアを通じたボット共有、エージェント機能によるタスク自動化をサポートしています。生成 AI の特性を理解し、実践的に活用したい場合に最適です。
主な機能
- チャット機能: Amazon Bedrock の基盤モデルを活用したシンプルなチャットインターフェース
- カスタムボット作成: ナレッジベース (RAG) を活用して独自の指示とナレッジを持つボットを作成
- ボットストア: 作成したボットをアプリケーションユーザー間で共有
- エージェント機能: 複雑なタスクを自動的に処理するエージェント機能
- API公開: カスタマイズしたボットをスタンドアロンAPIとして公開可能
- 管理機能: API管理、ボットの分析、必須ボットの設定など
パラメータ設定
デプロイ時に以下のパラメータを設定できます:
- NotificationEmailAddress: デプロイの開始・終了を通知するメールアドレス
- BedrockRegion: Amazon Bedrock のモデルを利用するリージョン(us-east-1, us-west-2, ap-northeast-1)
- SelfSignUp: セルフサインアップの有効/無効(デフォルト: false)
- AllowedSignUpEmailDomains: サインアップを許可するメールドメイン(カンマ区切り)
- AllowedIpV4AddressRanges: アクセスを許可するIPv4アドレス範囲(カンマ区切り)
- AllowedIpV6AddressRanges: アクセスを許可するIPv6アドレス範囲(カンマ区切り)
- EnableRagReplicas: RAGデータベースのレプリカを有効化(可用性向上、コスト増加)
- Version: デプロイするBedrock Chatのバージョン(デフォルト: v3)
セキュリティに関する注意点
本番環境で使用する場合は、以下のセキュリティ対策を推奨します:
- IP制限の設定:
AllowedIpV4AddressRanges
とAllowedIpV6AddressRanges
を使用して、アクセス可能なIPアドレスを制限 - セルフサインアップの無効化:
SelfSignUp
をfalse
に設定し、管理者がユーザーを作成 - メールドメイン制限:
AllowedSignUpEmailDomains
で特定のドメインからのサインアップのみを許可
デプロイ後の設定
デプロイのボタンを押すと、しばらくしてから AWS Notification - Subscription Confirmation
というメールが届くため Confirm subscription
のリンクを押してください。これで、デプロイの開始、終了のメールが届くようになります。
デプロイが完了すると通知メールが届きます。通知メールには以下の情報が含まれます:
- フロントエンドURL
- Amazon Bedrockのモデルアクセス設定手順
- ユーザー作成手順(セルフサインアップが無効の場合)
- 特別なグループへのユーザー追加方法:
CreatingBotAllowed
: カスタムボット作成権限Admin
: 管理者権限PublishAllowed
: API公開権限
リソースの削除
デプロイしたリソースを削除するには、CloudFormation コンソールから BedrockClaudeChat
と BrChatDeploymentStack
スタックを削除します。