ComfyUI
ComfyUI は、ノードベースの生成AI画像生成ツールで、Stable Diffusion や様々なモデルを組み合わせて高品質な画像を生成できます。複雑なワークフローを視覚的に構築し、画像生成プロセスを細かく制御したい場合に最適です。AWS へのデプロイには cost-effective-aws-deployment-of-comfyui を使用して、スケーラブルで費用対効果の高い環境を構築できます。
主な機能
- ノードベースワークフロー: ドラッグ&ドロップでワークフローを視覚的に構築
- モデル対応: Stable Diffusion、ControlNet、LoRA など多様なモデルをサポート
- カスタムノード: コミュニティ開発のカスタムノードで機能拡張が可能
- バッチ処理: 複数の画像を一度に処理する効率的なバッチ機能
- API統合: RESTful APIを通じて外部アプリケーションとの連携
- リアルタイムプレビュー: 生成プロセスをリアルタイムで確認
主要ユースケース
- 芸術的な画像生成: 複雑なスタイルと構成を持つアート作品の作成
- プロダクトデザイン: コンセプトアートやプロトタイプ画像の生成
- コンテンツ制作: ゲーム、映画、広告用の視覚素材作成
- 研究開発: 新しい生成技術やモデルの実験とテスト
パラメータ設定
デプロイ時に以下のパラメータを設定できます:
- Environment: デプロイする環境の種別(デフォルト: dev)
- NotificationEmailAddress: デプロイの開始・終了を通知するメールアドレス
- SelfSignUp: セルフサインアップの有効/無効(デフォルト: false)
- AllowedSignUpEmailDomains: サインアップを許可するメールドメイン(例: example1.co.jp, example2.co.jp)
- AllowedIpV4AddressRanges: アクセスを許可するIPv4アドレス範囲(例: 10.0.0.100/32, 192.168.0.0/24)
- AllowedIpV6AddressRanges: アクセスを許可するIPv6アドレス範囲
セキュリティに関する注意点
本番環境で使用する場合は、以下のセキュリティ対策を推奨します:
- IP制限の設定:
AllowedIpV4AddressRanges
とAllowedIpV6AddressRanges
を使用して、アクセス可能なIPアドレスを制限 - セルフサインアップの制御:
SelfSignUp
をfalse
に設定し、管理者がユーザーを作成、もしくはAllowedSignUpEmailDomains
で特定のドメインからのサインアップのみを許可 - リソース監視: GPU 使用量とコストを定期的に監視
デプロイ後の設定
デプロイのボタンを押すと、しばらくしてから AWS Notification - Subscription Confirmation
というメールが届くため Confirm subscription
のリンクを押してください。これで、デプロイの開始、終了のメールが届くようになります。
デプロイが完了すると通知メールが以下の情報とともに届きます:
- アプリケーションURL: ComfyUI にアクセスするためのログインURL
- ユーザー作成手順: Amazon Cognito でのユーザー作成方法(セルフサインアップが無効の場合)
- 環境設定: デプロイされた環境の詳細情報
- AWS Cognito ユーザー管理URL: ユーザー作成とグループ管理のためのコンソールリンク
使用方法
ComfyUI にログインした後は、以下の手順で画像生成を開始できます:
- ワークフローの選択: 事前定義されたワークフローを選択、または新しく作成
- ノードの設定: プロンプト、モデル、パラメータなどを設定
- 実行: "Queue Prompt" ボタンで画像生成を開始
- 結果の確認: 生成された画像をダウンロードまたは保存
リソースの削除
デプロイしたリソースを削除するには、CloudFormation コンソールから以下のスタックを削除します:
- ComfyUI メインスタック(環境名を含む)
ComfyUIDeploymentStack
デプロイメントスタック
注意
スタック削除により、保存された画像やカスタム設定もすべて削除されます。必要なデータは事前にバックアップしてください。
トラブルシューティング
よくある問題
- ログインできない: Cognitoユーザープールでユーザーが正しく作成されているか確認
- 画像生成が失敗する: GPU容量とメモリ使用量を確認
- アクセスが拒否される: IP制限設定を確認し、現在のIPアドレスが許可されているか確認
ログの確認
CloudWatch Logsでアプリケーションのログを確認できます:
- ComfyUI アプリケーションログ
- CodeBuild デプロイメントログ