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Discovery 360 (D360)

Discovery 360 (D360) は、社内に散在する CSV データを「日本語で質問するだけで分析できる」環境に変えるソリューションです。CSV をアップロードすると、AI がデータの内容を読み取り、分析用データベース (Amazon Redshift Serverless) のテーブル設計からデータ投入までを自動で行います。利用者は SQL を書く必要がなく、チャット画面に自然な言葉で問い合わせるだけで、AI エージェントが必要な集計を組み立てて回答します。

主な機能

CSV からのテーブル設計とデータ取り込みの自動化

  • 管理画面から CSV をアップロードすると、AI がテーブル定義(カラム名・型・説明)を提案
  • 内容を画面上で確認・修正したうえで、Amazon Redshift Serverless へのデータロードまでを一括実行

自然言語による対話的なデータ分析

  • Amazon Bedrock AgentCore を基盤とした Text2SQL エージェントが、質問内容から SQL を自動生成・実行
  • 「売上は税抜で集計する」などの業務ルールを Knowledge として追加し、組織固有の文脈を AI に反映可能
  • プロンプトキャッシュによる応答の高速化とコスト削減

利用者と管理者を分離したセキュアな構成

  • エンドユーザー向け Agent UI と運用者向け Admin UI を、それぞれ独立した Cognito User Pool で保護
  • CloudFront + WAF による配信・IP 制限と、サーバーレスアーキテクチャによるスケーラブルな基盤

対象ユーザー

  • 売上・在庫・アンケートなど社内に散在する CSV データを横断的に分析したいデータ活用担当者
  • SQL の習熟に依存せず、事業部門のメンバー自身が自然言語でデータへ問い合わせできる環境を整えたい DWH / BI 運用者
  • 複数システムから出力される CSV を、データ基盤の設計工数を抑えて素早く分析に載せたいマーケティング / 経営企画担当者

AWS へのデプロイ

次のボタンからデプロイできます。AWS へログイン後クリックしてください。

 Deploy

リージョンに関する注意

D360 は CloudFront 用の WAF スタックを us-east-1 に自動的に追加デプロイします。デプロイ先リージョンに加え us-east-1 の CDK ブートストラップも自動で行われます。

パラメータ設定

デプロイ時に以下のパラメータを設定できます:

  • NotificationEmailAddress: デプロイ通知の送信先メールアドレス。RegisterNotificationAddressAsUser が true の場合、Agent / Admin Cognito ユーザーとしても自動登録されます
  • RegisterNotificationAddressAsUser: NotificationEmailAddress を Agent / Admin の両 Cognito ユーザーとして自動登録するかどうか(デフォルト true)。true の場合、自動生成した一時パスワードをデプロイ完了メールに記載します
  • DefaultUserEmails: Agent Frontend の Cognito ユーザーとして事前作成するメールアドレスをカンマ区切りで指定(空の場合は作成されません)。各ユーザーには Cognito から招待メールが送信されます
  • DefaultAdminEmails: Admin Frontend の Cognito ユーザーとして事前作成するメールアドレスをカンマ区切りで指定(空の場合は作成されません)。各ユーザーには Cognito から招待メールが送信されます
  • StackPrefix: D360 スタック名のプレフィックス(dev / staging / prod、デフォルト dev
  • BedrockModelId: D360 エージェントが使用する Bedrock モデル ID(デフォルト global.anthropic.claude-sonnet-4-6
  • SqlResultThreshold: 1 回のクエリで返却する最大行数(デフォルト 200
  • EnablePromptCache: Bedrock プロンプトキャッシュを有効化(デフォルト true
  • CsvInputBucketName: CSV データを読み込む既存 S3 バケット名(空の場合は新規バケットを作成)
  • AllowedIpv4Cidrs: WAF で許可する IPv4 CIDR をカンマ区切りで指定。空欄(デフォルト)にすると、アップストリームの cdk.json に定義されたデフォルト(現時点では 0.0.0.0/1,128.0.0.0/1 で全 IPv4 を許可)が適用されます
  • AllowedIpv6Cidrs: WAF で許可する IPv6 CIDR をカンマ区切りで指定。空欄(デフォルト)にすると、アップストリームの cdk.json に定義されたデフォルト(現時点では ::/1,8000::/1 で全 IPv6 を許可)が適用されます

デプロイ後の設定

デプロイのボタンを押すと、しばらくしてから AWS Notification - Subscription Confirmation というメールが届くため Confirm subscription のリンクを押してください。これで、デプロイの開始、終了のメールが届くようになります。

デプロイが完了すると通知メールが以下の情報とともに届きます:

  1. Agent Frontend URL: エンドユーザー向けクエリ画面の URL
  2. Admin Frontend URL: 管理者向けスキーマ管理 / データ取り込み画面の URL
  3. 自動登録ユーザーの一時パスワード: RegisterNotificationAddressAsUser が true の場合、NotificationEmailAddress 用の Agent / Admin 一時パスワードをメール本文に記載します(初回ログイン時に変更が必要)
  4. 追加招待ユーザー: DefaultUserEmails / DefaultAdminEmails で指定したメールアドレスには Cognito から個別の招待メールが届きます
  5. CSV データ用 S3 バケット名

リソースの削除

デプロイしたリソースを削除するには、CloudFormation コンソールから以下のスタックを削除します:

  1. <StackPrefix>DwhAgentStack(メインアプリケーション)
  2. <StackPrefix>DwhAgentWafStackus-east-1 リージョン)
  3. D360DeploymentStack デプロイメントスタック

注意

スタック削除により、Redshift に取り込んだデータやスキーマ定義もすべて削除されます。必要なデータは事前にエクスポートしてください。

使用方法

D360 はデプロイ後、Admin UI から CSV をアップロードしてスキーマを生成することで利用可能になります:

  1. Bedrock コンソールで利用するモデル(デフォルトは Claude Sonnet 4.6)へのアクセスを有効化
  2. CloudWatch で Bedrock AgentCore Observability(Transaction Search)を有効化
  3. Admin Frontend URL にアクセスし、通知メールに記載された初期パスワードでサインイン
  4. 「Upload & Build」タブで CSV をアップロードし、Analyze → Confirm でスキーマを確定
  5. Agent Frontend URL からエンドユーザーが自然言語でデータを問い合わせ

詳細な手順については、プロジェクトの README をご参照ください。